海外で学んだ、一流の話術とは!?
ご無沙汰しております。
水緒智です!
最近は、ヨーロッパに二週間ほど滞在しておりました。
そこで現地の方と沢山お話しする機会があり、気付いた事が何個もありました。
これから人を惹きつける話し方をトレーニングしていく上で、
とても参考になった事。幾つかシェアさせて下さい♪
以前からお伝えし続けている事ではありますが、
日本では、正しい声の出し方、母国語の正しい発音の仕方、
呼吸法、アクセント、間の取り方、
そういった”人に話を聞いてもらう為の”話し方を学びません。
コミュニケーションや対話の重要性に関しては、しきりに取り上げられていますが、
その根本となる「話し方」には、いまひとつ関心がはっきりしませんね。
例えば学校の先生になるには、教職の単位や教員免許をとりますが、
そこに、話し方というのは含まれませんし、
言葉を教える国語の先生ですらも、話し方の専門教育は受けません。
現在、学校教育の効果が上がっていないひとつの原因に、
先生が、面白く興味深い授業の進め方を知らない、という事があげられます。
極端な話をすれば、話す事なんて誰にでも出来ます。
だから、人に何かを伝える立場の人間(講師、ビジネスリーダー、営業マン、電話対応など)であったとしても、
わざわざそれを学ぶまでもない。という方が多いので、
学校で”話し方”の教育が全く行われていないのです。
しかし、アメリカやヨーロッパでは話し方の重要性にいち早く気づき、
誰もが学校教育の一環で話し方を学ぶ事が出来ます。
この時点で、日本と欧米では、
話を伝える、というスキルにかなり差が出てしまっているのです。
今回ヨーロッパで出会った人達も、やはりとても上手に私の関心をひき、
ぐっと話の中に引き込んでくれました。
声のトーンやスピード、間のとり方や表情すらも、
彼らは無意識に行っているのでしょうが、非常に完成度が高いというか。。
とにかく、常に会話の中でこちらを楽しませてくれるのです。
会話が終わり、相手と別れる際に
”楽しかった”という印象が残るのは、非常に素晴らしいことですよね。
しかし、ここで一つ知っておいていただきたいのは、
話の内容だけがその楽しさを引き出している訳ではない、という事です。
何故なら、今回出会った人の多くは
英語がペラペラな訳ではなかったからです。
残念ながら私は、日本語と英語以外の言語は理解できません。
従ってヨーロッパの方と会話するときは必然的に英語を使用する訳ですが、
日本人と同じように、彼らの中にも英語が苦手な方はいらっしゃいます。
しかし、会話する事が大好きなヨーロッパ人は
それでも一生懸命に私と話そうとしてくれます。
もちろん、時には言葉もつまりますし、文法がめちゃくちゃな時だってあります。
そんな時でも、私は彼等との会話を楽しめるのです。
それは何故か。
メラビアンの法則でも立証されていますが、
話の内容が与える影響というのは、全体の7%しかなく、
話の内容というよりかは、やはり話し方が上手いんだな、と
いかに話し方の教育が重要なのかを、思い知りました。
その教育を受けているか、いないかで
その人生すら、大きく変わってくるとも言えます。
”モテ声”なんていう言葉が流行っていたりしますが、
相手の関心を引く事が出来たり、聞いていて心地よい声というのは、
まさしく”モテ”要因であると言えるでしょう。
改善するポイントは人それぞれです。
呼吸法なのか、滑舌なのか、間のとり方なのか、声のトーンなのか。。
十人いれば、十通りの癖があるので、
それを見極め、矯正していくのが私の仕事ですが、
今日は、具体的なトレーニングの話ではなく、
私がヨーロッパの人々に改めて教えてもらった、
話をする上での重要な、それでいて非常に基本的な
2つのポイントをシェアします。
これは、どんな癖を持っていたとしても、誰にでも効果的なスキルなので、
ぜひ皆さんに覚えておいて下さい!
そんな、一流の話し手に近づく為の
2つのポイントとは…
1、”伝えたい”事を、きちんと持つ
会話が上手な人には、そもそも心の奥底からあふれ出る程の、
どうしても伝えたい事がひとつあります。
興味深いと思うような話には、どうしても伝えたい、という情熱があります。
頭のいい人がやりがちな、「データ」「情報」「数字」「事実」などを羅列しただけの、表面的で温かみのないトークでは、一生人の心は動かせない。
この意味が分かりますよね。
こういった話し方では、会話を楽しむ以前に、会話にもなっていない、ただのスピーチになってしまう場合があります。
聞き手は、あなたの言葉で、あなたの思いの詰まった話が聞きたいと思うのではないでしょうか。
2、相手に興味をもつ
よい会話とは、自分が話したいことを一方的にぶちまけるのではありません。
相手の求めているものや思いを聴きだして、
”この人は自分の話を聞いてくれた”という信頼感を得ることです。
相手の言葉をすすんで”聴く”姿勢や態度。
こういった傾聴をいかに大切にするかが、良い会話を生み出す技術になります。
2つとも、とても基本的ですが、とても重要なことですよね。
トレーニングをしていると、
どうしてもテクニックばかりに目を向けてしまい、
私も反省しておりました。。(/_;)
今回、言葉があまり通じないながらに、異国の方々に教えて頂き、
改めて気付いた2つのポイント。
レッスンに中々お越し頂けない方も、ご自身の意識を変えるだけで、
会話上手になれますよ♪
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